| 2002年1月31日(木) |
| ■仏教閑話-その1■ パソコンは、一休み。こんな話はどうですか。 世尊(ブッダ)がなくなって、その生前の教えが散逸してしまうことを恐れた高弟の迦葉(かしょう)尊者は、500人の阿羅漢(釈尊の教えで悟った人々)を集めて、釈尊一代の教法を結集しようとした。しかし困ったことに「多聞第一」(最も多くの釈尊の説法を聞いた弟子)と謳われた阿難(あなん)がまだ悟っていなかったので会議に参加させることができなかった。阿難も無念でならず、迦葉に泣いて参加を乞うた。迦葉は「悟ってない者は部屋に入れるわけにはいかぬ。どうしても入りたかったら鍵の穴から入って来い」とつっぱねた。阿難は一晩寝ないで工夫して、当日は、立派に結集に参加できたのである。 さて、阿難は、孫悟空のように体を小さくする神通力でも体得したのであろうか。そんなことはできるわけがない。「正法(真の仏法)に不思議なし」という。このとき阿難は、正しく扉をノックして当たり前に入って来たに違いない。しかし迦葉をはじめ誰もそれをとがめる者はいなかった。みんながそうした阿難の態度に、すでに彼が悟ったことを見て取ったからである。 参考文献「禅の言葉」(秋月龍眠著・講談社)・「一日一禅」(秋月龍眠著・講談社)・「禅とは何か」(鎌田茂雄著・講談社) |
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