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懐かしいものが見つかりました。中日新聞の「市民の声」に掲載された原稿です。古くてゴメンね。
98年8月8日
■僕は高校球児だった■

夏の甲子園の地区予選も大半が終わり、いよいよ球児たちの晴の大舞台が始まろうとしている。

実は僕も高校時代は野球部に所属し、殆どの時間を野球に費やした。当時母校は公式戦16連敗という不名誉な記録をつくってしまったのだが、僕たちが入部したその年に久しぶりに勝利の味を味わった。それで気をよくして我々は絶対に甲子園に行くんだと猛練習に励んだ。よくもまああれだけ練習したもんだと今でも思う。もう一度やってみろと言われても、それだけはごめんこうむりたい。

まあそれはいいとして、ドラマだったら、見事優勝して甲子園に出場というハッピーエンドの結末が待っているのだけれど、どっこい現実はそうはいかない。ちゃんと負けて、僕の3年間はいともあっけなく終わった。

そう、確かにあっけなかった。何故なら、試合にも出ることなく補欠のまま終わってしまったからだ。正直言えば甲子園なんて僕にはどうでもよかった。正選手になって活躍したかった。自分が試合に出て喜んだり、悔しさを味わいたかった。

だけど、僕はへたくそだったので、それは夢だったのだ。それでも野球は好きで今でも会社の野球部に入って続けている。勝っても甲子園はないのだが、今の野球の方が楽しい。あの頃よりうまくなったし、出番もあるからだ。だけど何故だろう、今でも時折夢に見ることがあるのだ、監督に怒られながらおろおろして練習している高校時代の自分を。
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